【旅行記】長野県松本市【2019年3月】
今回はかなり直前に決定したかなりのノープラン旅。
また、経費も比較的抑えめの方針です。
旅程は1泊2日で、松本市内のビジネスホテルを予約。
松本城を観光する以外は何も決めずに出発しました。
いい意味でグダグダする旅になりそうです。
【1日目】
「スーパーあずさ」の名称は3月のダイヤ改定で廃止されてしまったので、乗り納めしておくかと思い立っての松本行きでした。
新型車両のE353系。
もう何度か乗ってはいますが、さすがに快適な車両です。
松本駅に到着。
およそ3年半ぶりの来訪です。
以前訪れた時は夏。
積雪の時期に来るのは初めてです。
お昼には早いですが、珍しく車内で何も食べなかったため、駅前の蕎麦屋さんに入店。
平日限定のサービスランチだったと思います。
ざるそばに五平餅のセット。
腹も膨れたところで観光に繰り出します。
松本と言えば欠かせないのが松本城。
前回の来訪時は夏休み真っ只中。
城内に入るのに1時間待ちとの案内で、断念した記憶があります。
さすがに平日この時期は待ち時間なくサクサク回れました。
さて、今回の旅の目的が早くも果たせてしまいました。
本当にノープランだったため、松本城近くの観光案内所で観光資料を調達。
まずは付近を散策することにします。
松本城から歩いていける距離の旧司祭館。
すぐ隣には旧開智学校。
ザ文明開化の建物といった感じでとても美しいですね。
この時およそ13時半。
ここにきて付近の観光ネタも早くも尽きた感じで途方にくれました。
探せば他にもあったのでしょうが、ひとまず移動することに。
やはり旅には温泉ですからね。
本当は白骨温泉に行きたかったのですが、交通的な制約が大きく、断念。
2日目の朝食を食べてすぐに出発しても間に合わないようでした。
比較的移動時間のかからない温泉を探します。
浅間温泉は前回訪れたことがあるため、今回は美ヶ原温泉へ。
公衆浴場の白糸の湯で一休み。
備え付けのボディーソープがない昔ながらの銭湯といったイメージです。
受付で石鹸も購入できるので手ぶらでも安心です。
その後周辺をフラフラ散策しますが、比較的コンパクトな温泉街のようで、中心地はすぐに一周できてしまいました。
本当はもう少し見て回る場所があったとは思いますが、この辺りは事前調査をしていないぶっつけ本番の旅。
その目に留まったもので楽しむというスタンスです。
その後は松本駅周辺に戻りとにかくぶらぶら。
宿泊先のホテルの場所を確認し、夕食をどこで取るか考えながらひたすら歩き回ります。
長野名物ということで調べた結果、蕎麦と馬肉に興味を惹かれました。
どちらも食べられるお店ということ、信州まつもと 夜噺に入店。
もりそばに
馬肉の握り寿司を堪能。
宿泊先の松本ツーリストホテルに到着。
朝食は併設の食堂で食べられます。
部屋の様子。
1日目は目的なく歩き回っている時間が多く、徒労感がありました。
それもそれで旅行の醍醐味だとは思っていますが、満足感に欠けていたのは間違いないです。
部屋で一杯やりながら2日目の予定を考えます。
【2日目】
自然とのふれあいをテーマにした2日目。
観光ガイドを見ると、松本周辺には様々な高原地があるようです。
ですがこの時期、高原地は積雪もあるでしょうし、どの程度観光できるのか、そもそも移動手段かあるのか等、プランを組むのが難しかったです。
結果、乗鞍高原へ向かうことに。
調べた結果、温泉が営業中とのことで、比較的安心して予定を立てられました。
今までろくに調べずに向かった結果、休業中だったなどの憂き目に何度もあっているもので。
終点の新島々駅でバスに乗り換えます。
乗客は自分一人、貸切状態です。
乗鞍高原へ到着。
標高1000メートルを超えているので当然と言えば当然なのですが、想像以上に雪が積もっていて驚きました。
ちょうど昼時ですので、食事にしようと周辺を散策しますが、冬季休業なのか営業中の飲食店がほとんどなく。
前日あらかじめ調べていた湯けむり館に向かいます。
温泉施設ですが、レストランのみの利用ができました。
窯焼きのピザがお昼。
ここからは周辺散策。
遊歩道があるようですので、そこを目指します。
おそらく困難な旅になると予想し、売店で食料を調達してからの出発です。
さて、遊歩道へ向かいますが、地図通りに進んでも、案内板通りに進んでも道が見当たりません。
おそらく雪に埋もれて見つからなかったのでしょう。
雪で道が見つからず迷子になるという、貴重な体験ができました。
遊歩道は諦めて車道沿いに登ることにしました。
登っていけば温泉があるはずなので、雪山でも眺めながら歩こうとしばらく進むと。
何やら遊歩道らしき案内板が。
どう見てもただの雪山です。
そこに遊歩道があったなど信じがたいですが、地図上も案内板でもそこが遊歩道であったことを示しています。
足跡があるということはすでに誰かがこの遊歩道を通ったのだろう、足跡を辿って歩けば目的地の善五郎の滝に着くのでは?と安直な考えで進みます。
登山の経験は多少はありますが、さすがに雪山は初めてです。
靴も多少防水性能があるとはいえ、普段靴。
それなりの防寒装備と水食料があるとはいえほぼ丸腰状態。
もちろん、目的地の温泉へ向かうには車道沿いを歩いても到着できます。
ですが旅人としての妙なプライドと自信でスノーハイクに突入。
雪山をさまようことおよそ20分。
目的の善五郎の滝に到着しました。
見事な氷瀑です。
苦労して来た甲斐がありました。
そこからさらに歩いて20分。
乗鞍高原の休暇村に到着。
歩き疲れた後の温泉は最高でした。
雪もかすかにちらつき、眼前にはあたり一面の雪山。
露天風呂のお湯が体に染み渡ります。
帰りはバスの時間もあるのでさすがに車道沿いを歩いて帰ります。
想像よりも早く到着し、行きに立ち寄った湯けむり館でも温泉を堪能。
バスで新島々駅まで戻ります。
帰りも貸切状態でした。
松本駅では帰りの車内での宴会準備を整えます。
旅の終わりは駅弁に酒に限ります。
【おわりに】
1日目は消化不良感があった今回の旅ですが、2日目は大満足の出来。
やはり雪の時期に温泉は最高ですね。
ここ数年は毎年雪見風呂を味わえています。
来年も良い雪見風呂に巡り会いたいと願います。
お読みいただきありがとうございました。